河井寛次郎
辰砂筒描文陶板
河井敏孝箱
KAWAI Kanjiro
Plate
商品コード / Item number: 16755
高さ…2cm
縦…31cm
横幅…20cm
背面に描き名「寛」「1949
河井 寛次郎KAWAI Kanjiro
- 1890年 島根県安来に生まれる。
- 1910年 東京高等工業学校入学。
- 1920年 鐘渓窯で自分の作品制作開始。
- 1937年 自らの設計で自宅を建築。
- 1955年 文化勲章辞退。
- 1966年 76歳で逝去。
- 無位無冠の陶工ですが、世界的に評価は高く木彫、金工、随筆と多彩な才能を発揮し近代陶芸界に大きな業績を残した日本を代表する名工です。初期は中国・朝鮮古陶磁の技法に独創性を加えた作品で新人ながら脚光を浴び、のち「用の美」を意識した暮らしの中に溶け込む作風へと転換。晩年も新たな分野に挑戦し、自身の心の内を陶芸という形にとらわれることなく自由に表現しました。どの時代の作品も完成度は高く、今なお人々を魅了し続けています。
- 見られないものばかりだ――見る
されないものばからだ――する
きめられたものはない――きめる
見つくされたものなんか一つもない。しつくされたものなんか一つもない。見放題の可能。
仕放題の可能。すべては假定。見るのだ。するのだ。きめるのだ。
寛次郎は陶芸作品、木彫作品、金工作品とともに多くのことばも残しています。
寛次郎が残したことばのなかでも「暮しが仕事 仕事が暮し」は広く知られています。
本作は寛次郎の陶芸作品の中でも非常に珍しい寛次郎が残した「ことば」のみを描いた作品。
図録等にも同手作品は掲載されておらず、初見の作品。また裏面には寛次郎作品としては大変珍しい「寛」のサインと制作年度も記され特別な一品と思われる。