初代 徳田 八十吉TOKUDA Yasokichi 1st
- 1873年 染色業の亀屋伊助の長男として生まれる。
- 日本画を荒木探令・山本永暉に学ぶ。
- 義兄である松本佐平に九谷焼上絵付けを習得。
- 色釉の調合技法について研究。
- 1953年 上絵付で無形文化財(後の人間国宝)に指定。
- 1956年 83歳逝去。
- 吉田屋窯風の作風を得意とし、生涯を九谷焼の色絵の改良にささげた名工です。
ビロード釉、碧明釉(緑系)、欽朗釉(黒系)や深厚燿変という、あたらしい色調の彩釉を創製しました。 門下には浅蔵五十吉、2代八十吉、3代八十吉ら多数。
号は公暉・鬼佛。
- 箱裏に「古九谷村原石にて作之 応需(求めに応じ)特作(特別作)八三翁自題」と箱書されており九谷原石を用いて制作されたとても希少な作品であり、初代没年の1956年の最晩年の作であることが分かる、大変貴重な作品。筆跡から2代の代書による、いわゆる代書共箱となるが、初代の晩年期の箱書は2代の代書も多く、老年ゆえいたしかたないであろう。初代八十吉翁作品集に同手作品掲載