11代 楽 慶入/12代 楽 弘入
絵高麗写盃三 大ノ方慶入造-3
(南鐐内張 10代中川浄益)
12代弘入箱
RAKU Keinyu 11th and RAKU konyu 12th
Sake cups
商品コード / Item number: 16407
大・高台脇に印「楽」
中・高台内に印「楽」
小・高台内に印「楽」
高さ/Height :
大 3.5cm
中 3.1cm
小 2.9cm
径/Width:
大 8.2cm
中 7cm
小 6.2cm
十一代 楽 慶入 Raku Kichizaemon 11th
- 1817年 京都府亀岡市千歳町国分の酒造家小川直八の子として生まれる。
- 1845年 十一代吉左衞門を襲名。
- 1871年 剃髪隠居して慶入と号する。
- 1902年 逝去。
- 婿養子となり楽家に入り、その作陶歴は75年にも及びました
しかし時代は、明治近代制への移行の頃にあり、茶陶が廃れた頃でもありました。苦しい中でも慶入は、時代の変化に応じ、楽家の伝統も守り続けながらも、茶碗以外にも多様な作品を残しています
技術力と天性のセンスに裏付けされた作品は詩情的でもあり見る者を惹きつけ、今も名工と謳われています。
十二代 楽 弘入Raku Kichizaemon(Konyu) 12th
- 1857年 11代楽慶入の長男として生まれる。
- 1872年 15歳で家督を相続し12代楽吉左衛門となる。
- 1919年 隠居し弘入と号し13代に家督を譲る。
- 1932年 逝去。
- 慶入と共に茶道衰退期のため若いときの作品は少なく苦しい時代を支えてきました。 大胆なへら使いに特徴がありますが、赤楽の色合いは変化に富んで流れる景色のようです。生涯を通して優和で丸みを持った作品が多いです。
晩年は優雅に暮らし、作品も多数残しています。
- 本作は慶入晩年期の大盃に弘入がさらに中盃、小盃を制作し三組盃とした大変珍しい作品で箱書は12代弘入によるもの。吉左衛門の文字から1872年~1919年の制作。盃の内張を南鐐(銀)で制作したのは十代中川浄益。古い掛紙が付属し、大家に所蔵されていたようである。大盃と中盃に古いニュウと各高台に小さなホツレ有り、価格には反映した。